晩夏の清流、フライを振って…。栃木県奥日光・湯川
栃木県奥日光・湯川
いざ、フライフィッシングの聖地へ
夏の終わりが足音を忍ばせながら、そろりそろりと近づいてきた頃。
小学生のころから憧れだったフライタックルを握りしめ、フライフィッシングの聖地とも称される、栃木県は奥日光・湯川へとやってきた。
フライフィッシングのメインとなる渓流釣りは、夏の終わりとともに禁漁を迎える。
シーズン終盤のデビュー戦。
前日に慌てて手に入れた、中古のロッドと中古のリール。
思い立ったらなんとやら、というやつである。
もちろん下調べなどついていない。店員さんにお願いして、在庫の中からなんとか様になるよう見繕ってもらったものだ。
湯川に降り立って、まず初めにキャスティング練習を始める。
初心者丸出しでいささかの恥ずかしさもあるが、来てしまったものは仕方がない。
誰もいない川べりで、恐る恐るロッドを振り始める。
昔見たテレビなどの映像を思い出し、自分の中では何となく出来ているつもりで振ってみる。が、思ったようにフライは遠くに飛んでいかない。糸ばかりが前に出て、フライは足元へ着水してしまうのだ。
1時間も四苦八苦してようやく、うまくフライを飛ばすことができるようになった。
うまくは言えないが、竿を振るときに糸の重量を竿先に残してやるタイミングだ。
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